3D人気キャラBOOK
銀金について調べていたらたどり着いたこの本。
・・・買いました。
高耶が、ラスが、飛び出して見える⁉大好評のコバルト・ポストカード、今回は初の3D形式を採用。お馴染みの34人のキャラたちが、キミのハートを直撃するぜ!
とのこと。目の焦点を調節して立体視するあれ、ステレオグラムっていうんですね。初めて知りました。
銀金のポストカードは2枚あって、1枚は描かれたイラストが立体的に見えるもので、もう1枚はイラストの背景から隠された文字が浮かび上がってくるもの。
で、どんな文字が浮かび上がってきたかというと、
「命」
でした。
ポストカードにするには重すぎる……
(ほかの作品は「愛」と「LOVE」でした)
比較・最終章(11巻)
(27)弔いの月を待つ
地柱となるための | 地柱とするための |
先祖 | 父祖(おや) |
誓(うけ)いますから | 誓(ちか)いますから |
(28)祈りに似ている
身内で眠っていた何かが | 身内で眠っていたものが |
苦痛 | 痛み |
口 | 唇 |
洩れないのだろうか | 洩らさないのだろうか |
剥きだし | むきだし |
(29)火箭を射つ
忌火(いみび) | 忌火(いわいび) |
のり越える | のり越えうる |
この男はついに、知ることはないだろう | この男はついに知ることはないだろう |
現世(うつしよ) | 現世(うつつ) |
攫われたとき | さらわれたとき |
何日かして、真秀が王宮に、わたしを連れに来てくれたの。 | ほんとうのことをいうと、わたし、真秀の霊力が怖いほどだった。でも、わたしを王宮から連れ出してくれて…… |
悲しくて…… | 悲しくて……。 |
酷(むご)い | 酷(ひど)い |
身罷りました | 御影も身罷りました |
(30)黒い川 嵐の海
そうしたら楽になるって。 |
(31)暁に甦る
闇夜はいつか開け、 | 闇夜はいつか明け、 |
殯屋にごく近い地面 | 殯屋にごく近い処 |
あの夢の裏 | あの夢の真裏 |
速穂児はいった。 | 速穂児がいった。 |
おまえが異変(おか)しいと…… | おまえが異変(おか)しいと叫ぶ声が…… |
――あたしの霊力のすべてを佐保に捧げる。この山の火を消してくれたら! | |
いいかけて速穂児が顔色を変えるのを、 | いいかけた速穂児がさっと顔色を変えるのを、 |
国 | 領土(くに) |
ふたりの兄と妹は、 | 妹兄(いもせ)のふたりは、 |
矢をつがえる真秀を見て呻(うめ)き声をあげた。 | 矢をつがえる真秀を見て、彼は呻(うめ)き声をあげた。 |
ただちに王宮を退(さ)がらねばならない。 | 美知主もただちに王宮を退(さ)がらねばならない。 |
娘 | 庶女(むすめ) |
比較・第四章(2巻)
(1)白い神人・燿目
白い神人、燿目 | 白い神人・燿目 |
「おうっ!」 | (おうっ!) |
白い狼もあんな目をしていた…… | 白い狼も、あんな目をしていた…… |
おちつきなさい。王子。 | おちつきなさい、王子。 |
射抜いた | つきささった |
射抜いたかも | 射当てたかも |
息を飲んだか | 息をのんだか |
察(さと)った | 察(し)った |
(2)大闇見戸売
暖かく | 温かく |
夜討ちをかけられたんだ | 襲われたんだ |
予知 | 闇見 |
譲(と)られた | 譲(ゆず)られた |
瑞垣宮(みずがきのみや) | 玉垣宮(たまがきのみや) |
☆ミズガキノミヤは第10代崇神天皇の、タマガキノミヤは第11代垂仁天皇(=伊久米の大王)の宮らしい。
(3)火の巫
だれのせいなのだ⁉ | だれのせいなのだ。 |
百歩(ももあし) | 三百歩(みほあし) |
舞を舞うような優美なしぐさで、 | (削除) |
その守り刀が、そろそろ仕上がりにかかっている。 | その守り刀のための、よい砂鉄がようやく手に入った。鉄をつくり、すぐに刀造りにとりかかるという。 |
二十半ば | 二十代半ば |
倍加する | いや増すはずだ |
☆1分歩くと100歩くらいになるらしい。つまり100歩=80mくらい?(現代で言えば)
燿目の台詞からして80mだと確かに近すぎかも。
比較・第三章(2巻)
第三章 滅びの子
(1)月の忌屋
忌女の姥 | 忌屋の姥 |
悟(さと)ったのだ | 悟(し)ったのだ |
(2)禊ぎ
傾きかけている陽は | 傾きかけた陽は |
流れてゆくのかしら | 流れてゆくのかな |
忌女 | 姥 |
世話ができてるだろうか | 世話ができてるのかな |
五百依姫の、 | 五百依姫づきの、 |
自分を迎えに来るんだろう | わざわざ、迎えに来るんだろう |
(3)燃える石
その目に、なぜか一瞬、敵意の ような色が走って、きえた。 |
(削除) |
鎮まりかえった神の沙庭に響きわたる神琴の、初弾きの絃ゆれのように、真澄の声が、真秀の心をみるみる潤ませてゆく。 | (削除) |
その瞬間、真澄の体から、いっせいにとびたつ蝶のように、花の芳香がたちのぼった。 | (削除) |
やがて、はっとして、思わず顔をあげた。やはり、花の匂いがする。 | 思わず顔をあげた。真澄の体からは、ほのかに甘い、花の匂いがする。 |
思わず声にだしていう真秀を | いいかける真秀を |
わけがわからず問う真秀の額や、まぶたに、真澄はやさしく口づけた | (削除) |
さらさら流れる川のように語る真澄の声には、どんな波も立っていなかった。 そのあまりの静けさが、かえって真秀を不安がらせた。 |
(ただの赤子って、真澄…) 静かにいう真澄の声には、どんな波も立っていなかった。 そのあまりの静けさが、かえって真秀を面くらわせた。 |
そういって、なだめるように真秀の頬をなでていた真澄の指が | そういって、なつかしむように真秀の髪をなでていた真澄の手が |
燠火のように、カッと赤らんでゆくのを | みるみるカッと赤らんでゆくのを |
浮かれ、弾んだ声とともに | 浮かれて、はずんだ声とともに |
真澄の腕をとらえて、彼の顔をのぞきこんだ。 その顔には、どんな表情もうかんでいなかった。憎しみも厭わしさも、愛しさも、なにも。 ただ深い眠りから醒めたもののように、うつろな顔をしている。 |
真秀はすばやくふたりに摑みかかり、真澄の腕をとらえて彼の顔をのぞきこみながら、叫んだ。 |
真秀、おちついて | 真秀、それは…… |
その静かすぎる沈黙が、真秀を怯えさせた。 | それがますます真秀を不安がらせた。 |
この女はなにを欲しがったの⁉ | この女はなにを欲しがったの? |
なぜ、真澄の霊力は、真澄を守ってくれなかったのか、なぜ! | なぜ、真澄の霊力は、真澄を守ってくれなかったのか、なぜ。 |
霊力は息づかないのではないか、と。 | 霊力は息づかないのではないかと。 |
なのに、あたしがぼんやりしてて、それを聞きとらなかったのね⁉ | なのに、あたしがぼんやりしてて、それを聞きとらなかったんだ。 |
霞がかった時間をすごしているすきに! | 霞がかった時間をすごしているすきに。 |
真秀、いけない‼ | 真秀、いけない! |
聖域(せいいき) | 聖域(かむど) |
(4)黄金の太刀よりも 歩搖の冠よりも
大和(ヤマト) | 大和(やまと) |
お兄さま | 兄さま |
黄金(おうごん) | 黄金(こがね) |
血がひいてゆくほどの戦慄をおぼえた。 | 血がひいてゆくのをおぼえた。 |
(8)滅びの子
乗った | のった |
見事な | 美事な |
幾千 | 幾百 |
冷徹な | 冷たい |
だけど……—— | だけど。 |
婢女以下 | ヒト以下 |
だったのか? | だったのか。 |
滅ぼす……? | 滅ぼす……—— |
大和(ヤマト) | 大和(やまと) |
十年かかって、御影をすっかり手なずけてしまっていた。そしてある夜、 | 御影がすっかり彼になついたのを幸い、十年後のある夜、 |
やったというのか。 | やったというのだろうか。 |
押しひしぎ | おしひしぎ |
でも……―― | でも。 |
しかし、ろくに食べ物ももらえず、泥水をすするような身に零ちていたはずだ | しかし、族人の憎しみは変わらなかった |
叫んだ | さけんだ |
真実 | 真事 |
なんだって⁉ | なんだと⁉ |
☆佐保彦に「幾万の民草を殺してきた武人とも思えぬおことばだ。」と言われて返した、美知主の台詞「せいぜい幾千といったところですよ、佐保彦王」が、文庫版では幾百に。減ってる。